学校長より

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本校は富山市の北部地域に位置し、創校100年を超える歴史と伝統を誇る総合制高等学校です。富山県立水橋高等学校との令和2年4月の再編統合により、設置学科は令和2年度入学生から、普通科(2学級)、普通科体育コース(1学級,1年次開設),工業科(くすり・バイオ科2学級)、商業科(情報デザイン科1学級)の3学科・1コースで構成されており、学級数は全学年で17学級となっています。これまでに輩出した約2万1千名の同窓生は、県内外の各界で活躍しています。

総合制高等学校の特長は、多様な学科・コースで学ぶ生徒が個性を磨き、切磋琢磨しながら相互に尊重し高め合う教育環境にあります。水橋高校から継承した普通科・体育コースは、県内唯一の体育コースで、競技種目は陸上競技(男女)、水球(男)、サッカー(男)、野球(男)、テニス(男女)、剣道(男女)、フェンシング(男女)、カヌー(男女)の8つがあります。また、本校の「くすり・バイオ科」と「情報テザイン科」は、それぞれ全国に4校しかない特色ある学科で、最新の機器や設備を備え、実践的で専門性の高い学習活動を展間しています。

平成16年度に文部科学省の教育研究開発「目指せスペシャリスト」の指定技に選ばれ、平成18年度までの3か年間、富山のくすりを作るスペシャリストとそのくすりや富山をPRするスペシャリストの育成を目指して、「くすり・バイオ科」と「情報デザイン科」が連携しながらユニークな活動に取り組みました。

それ以降も、毎年「富山くすりフェア」において、くすり・バイオ科は製薬技術等の実演、情報デザイン科は製薬メーカーの製品をPRするタペストリーを制作・展示するなど、その特色を生かして「地域に根ざした実践を通じた人づくり」を進めています。

平成23年度には、情報デザイン科2年生が行うタペストリーや企業のロゴマーク等のデザインを制作・販売する模擬株式会社「富山北部デザイン工房」の取組みに対し、富山県教育委員会から教育功労者表影を受けるなど、高い評価も受けています。

部活動や特別活動も盛んで、ここ数年、水球部、剣道部は全国大会の常連であり、水橋高校から継承したカヌー部、フェンシング部、陸上競技部も主力が2年生となった令和3年度は、多くの生徒たちが全国大会へと駒を進めています。また、サッカー部、ソフトボール部、バスケットボール部、野球部なども全国大会への出場経験があります。生徒会による「いわせのクリーンアップディ」(岩瀬地域清掃ボランティア)や吹奏楽部の地域納涼祭や福祉施設でのコンサート、茶道部や家庭部の「萩の市」(地域の朝市)への参加など、地域の方々と連携した活動も行っています。

このように、学科・コースの特長を大切にしながら、日々の学習活動、部活動、地域連携活動などを通して、自主的精神に満ちた実践力のある人間を育てるために、常に師弟同行を心がけながら、人間として幅広く成長させる「全人教育」を行っています。

今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

富山県立富山北部高等学校

校長  宮池 秀洋